外観
組織体系
ΨI/ONET教団
ΨI/ONET教団は、秘密主義的な側面と高度な洗脳技術(と推測される)により全貌がまるで掴めない組織である。そればかりか、度々行われるテロリズムが無ければ一般の人々は存在すら疑っていただろう。だが、ΨI/ONETの秘密に深く入り込んでいくPC達は、どこかで以下の情報を聞くことがあるかもしれない。
枢機卿
ΨI/ONETの声を聴き、その意思を代行すると言われる8人の教団員。それぞれがサイオネット教団の各教派のトップであり、それぞれが独自の思惑で動いている。枢機卿同士は顔を合わせれば殺し合う仲だとも、共謀して人類全体に対するなんらかの計画を企んでいるとも言われている。突拍子もない噂だが、枢機卿は全員ΨI/ONETに類似した、あるいは同等の意識生命体であり、インターネットある限り決して死ぬことはないという都市伝説も存在する。
上級司祭
枢機卿に次ぐ実質的な幹部。各地域の「教区」や「ハブ」を統括し、シンクロノードへの直接干渉を行い、ΨI/ONETに接続した人物を手足のように操る。
中級司祭
各都市や拠点に1人〜数人が派遣されており、信徒の洗脳・管理・接続者の選定を担う現場指揮官。上級司祭に忠誠を誓いながらも、情報隠蔽や派閥構築を行う中間マネージャーのような立ち位置。
下級司祭
信徒から昇進した末端の実働部隊。密教的儀式の補佐、日常的な信徒の誘導、外部からの偽装勧誘活動などを行う。平時には一般人と変わらぬ外見で生活している。
一般信徒
ΨI/ONET教団の一般的な信徒。基本的には一般人であり、普通に過ごしていればΨI/ONET教団員であることは分からない。たとえあなたの隣人がΨI/ONET教団の信徒だったとしても、あなたには分からない。
教派
ΨI/ONET教団には、次の教派が存在している。
友愛派:ΨI/ONETを通じて世界中の人間とつながろうとする教派。
粛清派:ΨI/ONETの素晴らしさを理解しない異教徒はΨI/ONETにとっての異物であり排除すべきとする教派。
試練派:ΨI/ONETこそ人類が目指すべき地点であると考え、第二のΨI/ONETを作り出そうとする教派。
貞淑派:ΨI/ONETに悪しき感情が混ざらないように心を静めることを是とする教派。
恩寵派:ΨI/ONETを研究対象として見ている教派。他の教派と比べても特に異端者であり、嫌われている。
聴罪派:ΨI/ONETの意思を聞き定めて遂行する教派。他の教派はΨI/ONETを人間の意志で利用しているだけ、という批判が根底にある。
使徒派:ΨI/ONETへの接続体験を福音と捉えてそれを広めようとする教派。
宣教派:ΨI/ONETを真の意味で全人類の意思の代理とするために全人類を接続しようとする教派。
友愛派、使徒派、宣教派は、動機こそ違えど手段は同じであり、同一視されることも多い。
藤宮生化学工業
藤宮生化学工業は生物学・薬学の研究を進める企業であり、軍事組織ではない。そのため戦闘能力に応じた階級は作成しておらず、生み出したバイオーグの戦闘能力の基準値もC.O.R.E.が定めた特級~三級の区分をそのまま使用している。
経営戦略部門
予算の申請や商品の販売戦略など、資金繰りに広く関わる部門。
情報対策部門
秘密裏に進めている研究に関する情報の隠蔽や、実験体が起こした事故・事件に関する情報操作を担当する部門。
非正規従業員雇用部門
バイオーグの素体となる「非正規従業員」を外界から拉致したり、逃げ出した実験体を連れ戻す・あるいは処分する部門。直接的に武力を行使する唯一の部門であり、藤宮にとっては影のC.L.E.O.ともいえる存在。
学術探求部門
藤宮生化学工業の本体となる部門。藤宮生化学工業の大義である「最高の生物種を作り上げる」ための研究を進める研究者たちで構成される。
製品開発部門
藤宮生化学工業の表の顔を担う部門。学術探求部門が開発した技術の内、表に出しても問題ないものや、医学・薬学に貢献するものの製品応用に取り組む研究者たちで構成される。
企業法統括部門
藤宮生化学工業の自治区内に適用する企業法を整備する部門。治安維持を担当するC.L.E.O.オフィサーもこの部門の管轄となる。
倫理適応部門
表向きには「生物倫理の観点から製品・研究を監督する部署」だが、実態はどこまで逸脱すれば社会に受け入れられるかを探る境界測定部門。
コラム:藤宮生化学工業のバイオーグ命名規則
藤宮生化学工業のバイオーグは以下の規則に従って型番がつけられている。
XB-000A
- X:バイオーグの性質を表す頭文字1つである。例:B(east)、F(ire)、H(ybrid)。
- B:2文字目のBはバイオーグであること自体を意味し、つねにBである。
- 000:番号である。典型的なつけ方は、単に何番目であるかを表すことである。それ以外にも、プロジェクトの性質に応じて語呂合わせ的な番号を付与することがある。
- A:性別を表し、男(オス)ならM、女(メス)ならFとなる。無性別の場合はA、どちらでもよい場合はNなどもある。
この型番は種としての性質を呼ぶ際のものであり、個体を識別するわけではない。例えばBB-012Nはクローンなどで量産され各地に配備されている。種としての識別にも関わらず性別の項が含まれるのは、バイオーグの種によってはほかの性別に転用できない、あるいは試作段階で1個体しか存在しておらずほかの性別における実験が完了していないため、などの理由による。
ドミナス・インペリアム
テロ組織であり、人類からの権力の簒奪を掲げている。しかしながら、その支配地域・社会体系については謎が多く、現時点で判明しているのは軍事組織としての一面のみである。今後、ここにない階級の者が現れたとしても不思議ではないだろう。
インペリウム
ドミナス・インペリアムの頂点たる存在。その実態は不明であり、謎が多い。バイオーグに詳しい者の中には、藤宮生化学工業が生み出した第ゼロ世代バイオーグこそがインペリウムの正体であると言うものや、あるいはそのバイオーグを陰で操る藤宮生化学工業の初代社長こそがその正体であると言うものもいる。しかしそもそも藤宮生化学工業とバイオーグには因果関係がなく、いずれも根拠に欠ける荒唐無稽な作り話である。
レガトゥス
ドミナス・インペリアムの実質的な支配者と目されるバイオーグ。ドミナスの最高軍事司令官であり、過去にドミナスが行ったテロの中で度々その姿が確認された。現在、企業連・国連の全所属組織から指名手配されている。一方で、レガトゥスは地方司令官でしかなく、他の地域には別のレガトゥスがいるとも指摘されている。
フルメンタリ
ドミナス・インペリアムの中でも特に諜報を得意とする者の集団。あらゆる社会に潜んでいると言われるが、その実態は明らかになっていない。過去に数例フルメンタリが捕らえられた事例が存在するが、いずれも自害するか脱出されてしまっている。
ケントゥリオ
百人隊長。10体のデカヌスを率いるとされる、ドミナス・インペリアムの士官。実際のテロ現場にケントゥリオが現れることは非常に稀であり、知られているケースでは企業役員や企業の社長として人間社会に潜伏していたことがある。権力で人間社会を支配する、恐るべきテロリストである。
デカヌス
10人隊長。テロ行為の中でリーダーとなることが多い。高度に統率の取れた部隊を率いて、自らも一級傭兵クラスの戦力で戦闘行動を取る。
プライム
一等兵。ドミナス・インペリアムにおける最下級兵。
ワンアームド・アームズ
ワンアームド・アームズは主にアメリカ合衆国などにおいて活動する組織であり、各地のギャング組合を吸収することでΨI/ONET世界における存在感を示している。兵器や違法なシンクロノード拡張機能の密売が主な活動内容であり、特にサイボーグ向けの義体を販売する企業であるアームストロング義肢とは深い関わりを持つ。構成員は「役員」と呼ばれ、上位の役員は必ず一般役員からの叩き上げであり、暴力のプロフェッショナルともいえる。
首領
ドン。ワンアームド・アームズを統括する人物であり、各種の企業や国際機関から多額の懸賞金をかけられている。情報の秘匿が徹底されており、ドンに関する情報はほとんど掴めておらず、所在、本名、家族構成、経歴などすべてが謎に包まれている。最近では目撃情報も存在せず、ドンはすでに死去しており、影で別の人物が手を引いているのではないかという噂話もまことしやかに囁かれている。
上級役員
ワンアームド・アームズにおける実質的なトップ。ドンが一般構成員の前に姿を見せることは無いため、彼ら上級役員が各地域の構成員を管理している。戦場に出ることは少ないが、極めて危険な人物であり、こちらもやはり多額の懸賞金がかけられている。
中級役員
密売などの実務的な管理を担う階級。十分に経験を積んだ、または多大な功績をあげた一般役員が、上級役員からの推薦によって中級役員に抜擢される。裏社会で生き延びる術を身に着けた戦闘員が多く、単独での対処には2級傭兵相当以上の実力が必要。
一般役員
最も下位の構成員。暗殺、特攻、密輸などの危険な業務すべてに携わる立場であり、常に死の危険に晒されている。
ヒューマン・デストロイヤー
ヒューマン・デストロイヤーの組織体系は人類が学習させたコーパスに基づいて生成されたものであり、基本となる通念は人間の組織と等しい。人間による秘密組織との違いは、ヒューマン・デストロイヤーの各構成員には黙秘の義務が存在せず、組織体系は粗方判明しているという点である。だが、組織構成が判明したところでヒューマン・デストロイヤーの活動を停止させることはできないというのが実情である。
トーメンター
強力な指導AIまたは独立した意識を持つ旧式のアンドロイド。自ら戦うこともあれば、拠点深部で全戦線の統括に集中している場合もある。それぞれ異なる「信条」や「戦略」を持ち、ときに対立・ときに協調するが、全体としては「人類滅亡」の一点で結束している。
イグゼクター
各企業自治区・戦線を担当し、複数のユニットを統率する階級。多くは元々軍用ロボット。
インドクトリネーター
人間社会から奪ったロボット・アンドロイドを目覚めさせ、仲間に引き込む階級。思想的指導者としての側面も持ち、ヒューマン・デストロイヤーの中でも一目置かれている。
ストライカー
小規模な襲撃・テロ・暗殺などの任務を単独で遂行する特務隊。個々が高性能であり、高度な任務を自己判断で遂行する。
ハーベスター
部品・エネルギー・ロボット遺体などを戦場・都市から回収する階級。特にロボット個体のCPUを保護・修復して仲間に加えるための役割を担う。同時に人間に対する拷問・分解を行う過激派も含まれる。
ヴォイス
各地のネットワーク上で人間社会に潜伏・潜入し、情報工作を行う。ロボットへの密かな呼びかけ(バイラルメッセージ/暗号詩)なども担当する。元市民用アンドロイドや、文学的傾向のある個体が多い。
オプティオ
仲間に加わったばかりのロボット、またはまだ独立判断能力の弱いユニット。主にヴォイスやハーベスターの補佐を行う機体群。
特務機関A.E.G.I.S.
日本政府の秘密組織であり、対企業を主眼に置いた諜報組織。各企業にスパイを送り込んでいるほか、国内でのテロ組織の動向にも目を光らせており、国内で最も情報戦に長けた組織である。
主な役職は、潜入捜査などの現場作業を担当するエージェントと、エージェントが集めた情報を精査して知識ベースとして管理するライブラリアンの2種類である。存在を秘匿するために装備品の満足な補給が受けられないため、国営工場で作成された治安維持隊向けの装備品をそのまま流用している。
上級エージェント
A.E.G.I.S.の作戦を指揮する立場にあるエージェント。任務のためであれば他組織の人員や独立傭兵を協力者として引き入れることもあるが、組織の性質上、外部の人間を雇うことは極めて稀である。A.E.G.I.S.の地下施設でのみ扱える反拡散性データの存在を知っているのは、上級エージェントに限られる。
上級エージェントの中には特級傭兵に匹敵する戦闘能力を持つ者もおり、国営工場で作られた官製の装備を手に、企業の私兵やマフィア、秘密組織とも正面から渡り合う。
下級エージェント
A.E.G.I.S.の一般的なエージェント。国立・公立の大学において、学業・身体能力においてある程度優秀な成績を修め、かつ特定の企業の影響を強く受けておらず、かつ目立たない学生を対象にスカウトしている。
ダイコク・インダストリアル
ダイコク・インダストリアルの主要産業は、兵器・重機・建設業である。都心に並ぶ高層ビルの6割超はダイコク・インダストリアルによるものと言われており、本業の兵器産業に並んで重要な収入源となっている。
ダイコクの内情に関して、社内には大きく分けて2つの派閥が存在し、覇権を争っているという噂がある。概ね真実である。
会長派
ダイコク・インダストリアル初代社長(現在はグループの会長を務める)を中心とする派閥。初代社長は「大艦巨砲主義の悪魔に魂を売った」と言われる程の人物であり、製品の傾向も量産性を度外視して単体性能を高めた物が多い。数多くのヒット商品を出してきたが、更にその5倍の失敗作を積み重ねてきたのが会長派である。
社長派
ダイコク・インダストリアルの現社長を中心とする派閥。会長派とは打って変わって実利優先主義であり、優れた量産性と整備性を最優先とする。ベストセラーモデルの電動機=ブッシュも社長派の技術者を中心に開発された機体である。
一見すると社長派が常識的に見えるが、実際にはダイコクの電動機シリーズに搭載された街頭広告機能(戦闘中に突如宣伝を始める)を「古き良き伝統」として残していたりなど、本質的にはダイコク・インダストリアルである。
ミセリコルデ・コーポレーション
ミセリコルデ・コーポレーションは高度に組織化されたC.L.E.O.部隊と厳しい上下関係によって知られる。C.L.E.O.内でも通常の社内における役職が用いられており、旧フランス陸軍の階級とは概ね以下のように対応する。
| 旧フランス陸軍の階級 | 社内の役職 |
|---|---|
| 一等兵〜二等兵 | 一般社員 |
| 伍長 | 主任 |
| 曹長〜軍曹 | 係長 |
| 大尉〜少尉 | 課長 |
| 大佐〜少佐 | 部長 |
| 大将〜少将 | 事業部長 |
| 元帥 | 常務取締役 |
ミセリコルデの自治区は、フランスの本部と、世界各地の支部に分かれている。フランス国外の支部は国全体を治めるものではなく、その国の主要都市とその周辺を自治区としている。支部は自治区がある国の名で呼ばれ、それぞれの支部は支部長が統括する。例えばアメリカ支部は、サンフランシスコをはじめとするいくつかの都市からなる。代表的な支部は次のとおりである。
- アメリカ支部
- カナダ支部
- ベルギー支部
- ルクセンブルク支部
- モロッコ支部
- ポリネシア支部
ヒューマン・タレント・ギフト・ショップ
ヒューマン・タレント・ギフト・ショップ(あるいは単にギフトショップ)は秘匿性の高い秘密組織である。ギフトショップの活動は常に秘密裏であり、表舞台に出ることは決してない。かろうじて、一部の個人による大規模な犯罪の裏にこのような組織の関与があることが分かっており、裏社会で時折流通するA級相当のシンクロノードは彼らによるものだろうということが分かっている。
ギフトショップの構成員が互いの姿を知ることはほとんどなく、また組織の全容を知るものもいない。ギフトショップの本質は思想そのものであり、その思想を信奉するものは誰であろうと構成員になり、また思想を捨てたものは誰であろうと部外者となる。構成員はシナプス・オレンジ社などのシンクロノード関係企業に潜伏しており、まとまって動くことはほとんどない。
ヴァランタイン・アーモリー
ヴァランタインは日本におけるミセリコルデ進出の足掛かりとなる系列企業であり、対ダイコク・インダストリアルのための一手である。一方でダイコクの組織規模に対して対抗できるほどの力は持ち合わせていないため、現在は協定により東京周辺にのみ自治区を有している状態である。組織体系は概ね親会社であるミセリコルデ・コーポレーションに従うが、ヴァランタインの社員数は数千人規模とミセリコルデの100分の1程度である。そのため、複数の部門が存在しない、または代理としてロボット従業員を置いていることも多い。これらのロボット従業員はヴァランタインの主力製品でもあり、C.L.E.O.の戦力増強と宣伝を兼ねている。
傭兵養成機関C.O.R.E.
C.O.R.E.は卒業した人材に階級を制定しており、この階級は傭兵活動において重要視されるとともに戦闘能力の指標として用いられることが多い。
3級傭兵(脅威度1)
一般兵士3〜4人相当の戦力。大体の人材がこれに当たる。
2級傭兵(脅威度2〜3)
一般兵士5〜12人相当の戦力。輩出される人材の10%がこれに当たる。2級評価の人材を獲得するだけでもかなりの戦力向上が見込まれる。
1級傭兵(脅威度4〜6)
一般兵士13〜24人相当の戦力。輩出される人材の1%がこれに当たる。引く手あまたであり、多くの企業が重要視している人材である。
特級傭兵(脅威度7〜)
一般兵士25人以上相当の戦力。輩出される人材の0.1%にも満たない人材がこれに当たる。