外観
テクノロジー
ΨI/ONETの技術に関するライン
研究段階
理論のみ、あるいは1つの事例のみで確認された技術。PCやボスキャラクターにしか使用されていない。
試験段階
複数の事例で確認され、試験運用が行われている技術。PC、ボスのほか、敵として軍勢で登場したり、シナリオで重要でないNPCが所持していることもある。
実用段階
民間や特定の組織で普及している技術。アクセス可能ならば誰が持っていてもおかしくない。所持や運用が違法である可能性はある。
シンクロノード拡張機能
ただインプラントしただけのシンクロノードは、ほかのコンピュータと同じく最低限の機能しか持たない。拡張機能をインストールすることで、シンクロノードの機能を用いて以下のようなことができるようになる。
- プログラムの実行:通常のコンピュータ上で動くプログラムならば問題なく動く。ただし、パソコンなどに比べれば性能は低いため、動かせるものに限度はある。
- 感覚の入出力:視界に映ったものを画像データ、聴いたことを音声データとして出力できる。逆に、ARのようにして視界にHUDを表示したり、音楽を聴いたりできる。
- 思考拡張:B級以上のシンクロノードは、C級に比べて脳のより広い領域までアクセス可能であり、念じるだけでドローンを制御するなど、プログラムと思考を一体化したようなアプリケーションを実現できる。
- 電子ドラッグ:思考拡張や感覚の入出力を応用し、脳内麻薬を分泌させるように設計されたもの。違法。
シンクロノードの拡張機能はシナプス・オレンジ社等のシンクロノードの販売者が管理するストアから購入・ダウンロードできるほか、ディープウェブ・ダークウェブの一部では認可を得ていない(あるいは得ることができない)非合法な拡張機能を入手できる。
弾道予測
シンクロノードを用いてAR(拡張現実)による戦闘補助が可能となり、視界内の情報を画像認識AIによって拡張できるようになった。これにより、スナイパーが隠れている可能性の高い場所や、敵の銃口から予測される銃弾の弾道を表示可能となり、銃撃を直接受ける戦闘員の数は減少した。従来は熟練や天才の兵士のみが会得していた危機回避の技術が、どんな素人でもシンクロノードをインストールするだけで使えるようになったのである。
思考加速
B級以上のシンクロノードならば、思考加速の拡張機能を使うことができる。思考加速によって認識する時間を引き延ばし、動体視力を強化したり、一瞬のうちに戦術を考えることができる。
訓練を受けた兵士ならば、弾道予測と思考加速を組み合わせることで銃弾を視認することができる。しかし、銃弾の速度は体を動かす速度に比べれば圧倒的に速く、これを回避するのは現実的でない。そこで、高周波ブレードにより銃弾を「弾いて」防御する技術が発達した。
一方で、サイボーグ化やバイオーグ技術により十分な反応速度を得たために、本当の意味で銃弾を回避することが不可能ではなくなってきており、戦闘技術の進歩の今後が期待される。
兵器
ギア
G.E.A.R. - General Energy Augmentation Resource(エネルギー増強資源一般)、通称ギアは、戦闘において使用されるエネルギー資源を総称する概念である。シンクロノード使用者やロボット・アンドロイドにとっては主に電力、バイオーグにとってはバイオ技術で生み出された新種の生体エネルギー源などがギアに当たり、場合によってはこれら以外のギアも考えられる。すべてのギアについて共通して言えるのは、ギアによって個々人の戦闘能力は大きく変化し、時には破滅的な結果をもたらすということだ。
マシントルーパー(MT)
マシントルーパー(Machine Trooper、MT)は、人型装甲兵器の一種。二足歩行と走輪駆動による高い機動性と、全高4m、重量2tの中程度の体躯によって市街地戦に特化した兵器である。シンクロノードの登場によって操縦が容易になり、かつ市街地での戦闘に需要が増加した大戦期に急激にその数を増加させ、現在では戦場の主役の一つとなっている。
レーザー兵器群
レーザー(Laser)は可干渉性・指向性の高い光を発生させる技術であり、これを兵器転用したレーザー兵器がΨI/ONETの世界ではメジャーになっている。歩兵用のレーザーライフルに始まり、持ち運びに優れたレーザーピストル、艦載用の対空パルスレーザー、マシントルーパー用の大型レーザーカノンなど、その応用幅は非常に広い。
レーザー兵器には通常の銃・砲と異なる利点が複数存在する。一つは、弾速が文字通り光の速さであり、射撃と着弾がほぼ同時であること。この点から、レーザー兵器を狙撃用途に転用する例は数多い。もう一つは、電力のみで使用できること。レーザー兵器は、運用するために電池と別に弾薬を持ち歩く必要がなく、結果的に重量の節約にもなる。
一方で、超長距離では熱せられた大気によって弾道が曲がってしまったり、そもそもエネルギーが減衰してしまうことや、電磁防壁の存在によって大型施設に対する攻撃能力では実弾火器に後れを取っていることなど、弱点も多く存在している。
こういったレーザー兵器の大家とも言えるメガコーポがミセリコルデ・コーポレーションであり、この地球上でミセリコルデの名を見ない戦場は無いだろう。
電磁防壁
大躍進を遂げたレーザー兵器の裏で、それを食い止めるべく誕生した対エネルギー兵器用の防御装置。強力な電磁場を発生させることで、レーザーのエネルギーを四散させ、ダメージを無効化する。対レーザー兵器においてはほとんど無敵と言っても過言ではないほどの防御性能を誇る。一方で、装置自体の電力消費が激しいことや、発動時に周囲の電子機器に影響を与えること、大型の装置を用意しなければ実用的な出力が発揮されないことから、現在は大型艦船や大規模軍事施設、大企業の本社ビルなどに搭載されるにとどまっている。
光学迷彩
対象の物体を光学的に隠蔽する技術全般。シンクロノードによる視覚情報の分析が戦闘において広く活用される現代において、敵の視覚情報を直接的に欺く光学迷彩は戦術的に重宝されている。
その起源は比較的古く、現在の形に近い光学迷彩が開発されたのは2050年代である。開発当初より、犯罪利用への危険性から民間には厳しく使用が制限されていた。現在でも、多くの企業自治区において光学迷彩を用いた犯罪には通常の犯罪よりも重い刑罰が科されている。
レールガン・コイルガン
どちらも電力を用いて弾丸を加速する方式の銃であり、現代ではメジャーな製品となっている。コイルガンは特に装置の小型化が容易なため、人間用の兵器としてはコイルガンがよく用いられる。
高周波ブレード
刀身を超高速で振動させ、振動により物体を容易に切断する白兵戦武器の一種。外科手術などにも用いられる技術であり、シンクロノードの普及によって白兵戦が復活したため武器としても取り入れられた。VIPER社製のVIPER™クイックブレードが最も普及している。
陽電子砲
反粒子の一種である陽電子を加速器により亜光速まで加速し打ち出す兵器の一種。陽電子が通常の物質と衝突した際、対消滅反応が発生し莫大なエネルギーを生じることで標的を破壊する。
陽電子のビームはそのまま射出しても大気と衝突して対消滅してしまうため、高出力のレーザーにより大気を加熱してビームの通り道を作り、その後陽電子ビームを撃ち込む。
生活
視界共有
シンクロノードによって映像化された他者の視覚情報を、通信越しに閲覧する技術。目を開けている間は視界の右上(設定で変更可能)に、目を閉じている間は視界全体に他者の視界を表示できる。元は軍事目的で開発されたものだが、現在では民間にも広く普及している。
核融合炉
水素の同位体である重水素を燃料とし、核融合反応を発生させることで発電する装置。重水素は海中に豊富に含まれており、燃料の供給が容易であること、高レベル放射性廃棄物を発生させないこと、反応の原理上暴走を引き起こさないことなどの利点を持ち、現在では幅広く使用されている。一説には、核融合発電の実用化が現代の電力大量消費社会を形成したと言われている。
五感センサ
主にサイボーグ向けとして開発された、五感、特に嗅覚・味覚刺激を再現するセンサ。シンクロノードを介して脳に信号を送ることで再現された五感は、生身の五感と比較しても遜色がない。
再生医療ナノマシン・セル
患者の遺伝情報を解析し、欠損部分を補填する人工細胞。あくまで一時的なものであり、完全に再生して代謝が完了するまで完治したとは言えない。藤宮生化学工業の主力製品でもある。
ジェネリック食料品
第一次産業従事者の人口激減に伴い、少ない労働力で大量に生み出せるように品種改良・遺伝子操作を駆使して作り出された食料品。植物・穀物から始まり、現在は魚介類や家畜にまで応用されている。
実物に比べると味はやや劣るとされている。
ナノマシン
ΨI/ONET世界では、通信インフラとして都市の大気中にナノマシンが散布されている。これらのナノマシンは、主にシンクロノード間の無線通信を補佐している。他にも、微細振動することで気温操作などの気象制御に用いられたり、大気を振動させて音を発し、スピーカーとしてふるまったり、太陽光を屈折させて空気中に映像を浮かび上がらせたりなど、様々な用途で用いられる。これらのナノマシンは太陽光や都市の明かりによって動作する。そのため、大気中では動作するが人体内部などでは動作しない。
バイオーグ
Z.E.R.O.
ゼータ酵素制御器官 (Zeta Enzyme Regulating Organ; Z.E.R.O.) 。初代藤宮が作り出した、ゼータ酵素を生成し、血流へ放出、その後の制御を行う器官。ゼータ酵素を生み出す原料は個体によって異なるが、おおよそ酸素と栄養が用いられる。バイオーグに標準的に搭載される器官であり、その様々な能力や生物構造的な無理を支える根本技術となっている。
一部のナチュラルが、身体能力を強化するためにZ.E.R.O.の移植手術を受けることがある。当然、移植には高いリスクが伴う。
ゼータ酵素
初代藤宮が発明した新たなる「生体のエネルギー通貨」。Z.E.R.O.によって生み出され、Z.E.R.O.により制御され、崩壊とともに大量のATPを生成する。ATP合成酵素と異なるのはその流動性である。ゼータ酵素は基本的にZ.E.R.O.で生み出された後血流を流れ続ける。その過程でZ.E.R.O.からの信号を受け取ると特定器官に留まり、次の信号を受け取ると崩壊する。バイオーグはこの流動性によって兵器としての高い汎用性を得ている。
第0世代バイオーグ
Z.E.R.O.の発明はバイオーグの作成を阻害する障害の多くを取り除き、様々なバイオーグが作られた。多くの人間が、生み出されたバイオーグ達が持つ性質の研究に取り組んだ。しかし、初代藤宮の探求は留まる事を知らなかった。彼は更に強大なバイオーグを作り出すことを望んでいたのだ。彼は、Z.E.R.O.の獲得により大きなエネルギーを得た生物は自発的に進化すると考え、それを促進するための進化促進ウイルス (Evolutionary Promoting Virus; EPV) を作り出した。初代藤宮はEPVを様々な生物に投与した。投与された生物は多様な進化を見せ、結果として破綻を引き起こし死亡する検体も多く居たが、進化を成功させた個体も居た。これらのバイオーグは他のバイオーグとは一線を画し、第0世代バイオーグと呼ばれる。第0世代バイオーグには通常の技術では再現できない特異な能力を発揮する個体もおり、その能力に関する研究から生まれた技術も存在する。
EPV
進化促進ウイルス(Evolutionary Promotion Virus; EPV)。初代藤宮が作り出した、第0世代バイオーグ誕生のカギとなるウイルス。投与された対象の進化を爆発的に促進する。EPVは基礎となるものは存在するものの全ての生物にそれが投与できるわけではない。対象に応じて様々な調整が必要であり、これは初代藤宮にしか出来なかった。
生体融合
バイオーグ技術の一種。異種生物の器官同士を、拒絶反応なしに繋ぎ合わせることができる。実験段階の技術であり、成功率は実用化水準に満たないほど低く、特定の組み合わせでしか成功例を確認できていないなどの欠点が存在する。生体融合によって生み出されたバイオーグはキメラと称されることもある。
相転移体
フェイズシフター。一定量以上のG.E.A.R.を消費することで、通常時とは異なる状態に変化する特徴を持つバイオーグ。消耗が著しく、この形態でいられるのは戦闘を行うほんの数十秒の間だけと言われている。
強化認知
強化認知 (Augmented Cognition; AC) は、シンクロノードを用いて脳神経とコンピュータを接続し、生物の認知機能を強化する技術。元は認知症の治療を目的として提案された。現在は更に発展し、動植物に人間レベルの知能を獲得させることもできる。用途によっては極めて危険な技術であり、多くの自治区で規制されている。
電子自白剤
尋問の際、手段を選ばない場合において一般に用いられる手法。標的のシンクロノード機能を浸食し、質問に対して強制的に解答させる。ヒューマニストに対しては効果がないので、通常通り尋問が行われる。資格を持たないものによる電子自白剤の使用は違法である。
ドローン
ドローン技術の進歩
自律型ドローン
ドローンに搭載される人工知能も強化されており、人間レベル、あるいはそれ以上の判断能力を持つ自律型ドローンが主流となっている。これにより、単なるプログラムによる飛行だけでなく、状況に応じた柔軟な意思決定や、複雑な環境でのナビゲーションが可能である。
オーケストラ
パイロットがシンクロノードを通じてドローンと直接脳神経接続を行うことで、視界共有や直感的な操縦を可能にする。これにより、高難度の操作や、複数のドローンを同時に制御するといった芸当も実現できる。一部のシンクロノード使用者は、ドローンとのシンクロ率を極限まで高め、自身の身体の延長のように操る「オーケストラ」と呼ばれる存在になっている。
電磁妨害
ドローンを無効化するためのEMP兵器や、特定の周波数をジャミングする装置なども発展している。これにより、ドローン同士の電子戦も激化している。
各勢力による応用
都市部
広告ロボットのように、日常的に都市空間を飛び交う小型・中型ドローンが普及している。配達、警備、清掃、交通管理など、多岐にわたるサービスを提供しており、企業信用通貨(CCC)での決済に対応している。
企業
各企業は、自社のC.L.E.O.オフィサーの補佐として、あるいは自律型警備システムとしてドローンを大量に配備している。物流や警備の自動化により、人件費削減と効率化を徹底している。
治安維持隊
都市の監視、犯罪現場への急行、容疑者の追跡、そして暴動鎮圧などにドローンを積極的に活用している。B級シンクロノード使用者である隊員が、ドローン部隊を指揮することも多い。電子自白剤を搭載したドローンも存在する。
犯罪組織
違法なシンクロノードと共に、改造された高性能ドローンを所有している。電子ドラッグの密輸、縄張り争いでの戦闘、敵対組織の偵察、企業への工作活動に利用し、治安維持隊の目をかいくぐるための重要なツールとなっている。
ヒューマン・デストロイヤー
高度な知能を持った自律型ドローンの一部が参加しているほか、奪取した軍用ドローンを戦力としている。ハーベスターは、破壊されたロボットやドローンの部品を回収するために、回収用ドローンを使用する。ヴォイスは、情報工作の一環として、ドローンを通じて偽のメッセージやウイルスを拡散させる。
ドローン犯罪
高性能ドローンの普及に伴い、ドローンを用いた犯罪も増加した。自動追跡、ターゲットロック、精密な攻撃が可能なドローンは、暗殺やテロ、精密強盗などに悪用され、治安維持の新たな課題となっている。
反拡散性データ
特定のネットワークに接続されていないとき、自分自身を破損させて閲覧・修復不可能にするデータファイルの一種。A.E.G.I.S.において機密情報管理に使用されており、A.E.G.I.S.の地下施設に存在する内部ネットワークを介してしかアクセスできない。その製造方法および存在も地下ネットワークに接続している間しか認識できないため、まさに門外不出の情報と言える。これを知っているのはA.E.G.I.S.上級エージェントのみである。